「今のホームページが古い」「スマホで見づらい」「更新を頼むたびに費用がかかる」——リニューアルを考え始めたとき、最初に気になるのが費用がいくらかかるのかです。
結論から言うと、ホームページのリニューアル費用はデザインだけの刷新なら10〜30万円、CMSを入れ替えて自社で更新できるようにするなら40〜100万円、構成から作り直す全面リニューアルなら50〜150万円が目安です。月額制のサービスを使えば初期費用0円・月額5,000円〜30,000円程度で作り直すこともできます。
この記事では、リニューアル費用の相場を種類別に整理したうえで、新規制作との違い・費用の内訳・安く抑えるコツ・見積りで確認すべき項目、そしてリニューアルで最も多い失敗である「検索順位の下落」を避ける方法まで、制作会社の視点で解説します。
目次
ホームページリニューアル費用の相場【種類別】
ひとくちに「リニューアル」といっても、どこまで手を入れるかで費用は大きく変わります。まず種類別に整理します。
| リニューアルの種類 | 費用目安 | 期間目安 | やること |
|---|---|---|---|
| デザインのみ刷新 | 10〜30万円 | 2〜4週間 | 構成や原稿はそのままで、見た目を今の水準に |
| スマホ対応の追加 | 15〜40万円 | 3〜6週間 | レスポンシブ化。実質は作り直しになることが多い |
| CMS入れ替え | 40〜100万円 | 1〜2ヶ月 | HTMLサイトをWordPress化し、自社で更新できるように |
| 全面リニューアル | 50〜150万円 | 2〜3ヶ月 | 構成・原稿・デザインをゼロから設計し直す |
| 月額制で作り直す | 初期0円・月5,000〜30,000円 | 2週間〜1ヶ月 | 制作と公開後の保守を月額料金に含める |
※一般的な目安です。ページ数・原稿や写真を自社で用意できるか・移行するコンテンツの量によって上下します。
新規制作の相場(制作会社で30〜100万円、フリーランスで10〜40万円)と比べると、リニューアルの費用構造は新規制作とほぼ同じだと分かります。詳しくはホームページ作成費用の相場で依頼先別に整理しています。
なぜリニューアルは新規制作と同じくらいかかるのか
「すでにサイトがあるのだから、ゼロから作るより安く済むはず」と考える方は多いのですが、実際にはそうなりません。理由は既存サイトのデータをそのまま流用できることが、ほとんどないからです。
10年前に作られたHTMLサイトは、今のスマートフォン中心の閲覧環境に合う作りになっていません。デザインを載せ替えるのではなく、結局は一から組み直すことになります。原稿や写真は再利用できますが、それは新規制作でも同じです。
むしろリニューアルには、新規制作には無い作業が上乗せされます。
① 現行サイトの調査
今あるページの棚卸し、アクセスのあるページの特定
② コンテンツの移行
ブログや施工事例が数百件あれば、その分だけ工数になる
③ URL設計とリダイレクト
旧URLから新URLへの転送設定。ここが検索順位を左右する
④ サーバー・ドメインの移管
前の制作会社が管理している場合、引き継ぎ交渉が必要になる
この4つでおおむね5〜20万円分の工数が上乗せされます。「リニューアルのほうが安い」とはならないのは、このためです。
費用の内訳|見積りの何にいくらかかっているのか
全面リニューアルを一般的な制作会社に依頼した場合の、内訳の目安です。
| 項目 | 費用目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 現状分析・設計 | 5〜15万円 | 現行サイトの課題整理・新しい構成の設計 |
| トップページデザイン | 10〜20万円 | デザイン案の作成・修正対応 |
| 下層ページ制作 | 10〜25万円 | 会社概要・サービス・料金・問い合わせ等 |
| WordPress構築 | 5〜15万円 | 自社で更新できる仕組みへの入れ替え |
| コンテンツ移行 | 3〜15万円 | 記事・実績の移し替え。件数で大きく変わる |
| リダイレクト設定 | 2〜8万円 | 旧URL→新URLの転送。検索評価の引き継ぎ |
| 原稿・写真 | 3〜25万円 | 自社で用意すれば丸ごと削減できる項目 |
| 保守・サーバー | 月1〜3万円 | 公開後に毎月かかる費用 |
見積書が「ホームページリニューアル一式 ○○万円」としか書かれていない場合は、この表の項目に分けて出し直してもらいましょう。特に「コンテンツ移行」と「リダイレクト設定」が見積りに入っているかどうかは必ず確認してください。ここが抜けている見積りは安く見えますが、後から追加になるか、そもそもやってもらえません。
リニューアルで最も多い失敗は「検索順位を落とすこと」
見た目がきれいになったのに、公開してから問い合わせが減った——リニューアルで実際に起きる、いちばん痛い失敗です。原因はほぼ次の3つに集約されます。
① URLが変わったのに転送設定をしていない
最も多い原因です。検索エンジンはURLごとに評価を持っています。リニューアルでURLの付け方が変わると、それまで積み上げた評価が引き継がれず、新しいURLはゼロからのスタートになります。旧URLから新URLへ301リダイレクトを1本ずつ設定すれば、評価はおおむね引き継げます。ページ数が多いほど手間はかかりますが、ここを省くと数年分の蓄積が消えます。
② 「古いから」とページを減らしてしまう
整理のつもりで削ったページが、実は検索から人を連れてきていたということが起こります。見た目が古いページと、成果を出しているページは別物です。削る前に、どのページに検索からのアクセスがあるかを必ず確認してください。判断に迷うなら、残して作り直すほうが安全です。
③ デザイン優先で文章を削る
余白の効いた今風のデザインにすると、文章量は自然と減ります。しかし検索エンジンが読んでいるのは文章です。「すっきりさせる」と「情報を減らす」は違います。見た目を整えつつ、伝えるべき内容は残す。この両立ができるかどうかが、制作会社の力量が出るところです。
なお、公開後に問い合わせが伸びない原因は検索順位だけとは限りません。導線の設計についてはこちらで整理しています。問い合わせが来ないホームページの共通点
リニューアル前に必ず記録しておく3つのこと
上の失敗は、着手前にこの3つを控えておくだけでほとんど防げます。制作会社に任せきりにせず、依頼する側でも持っておくことをおすすめします。
① 現行の全URL一覧
リダイレクトの設計図になる。サイトマップから書き出せる
② アクセスのあるページ
消してはいけないページが分かる。解析ツールで確認できる
③ 公開前の数字
アクセス数・問い合わせ件数。後から効果を判定するため
③は特に見落とされがちです。リニューアル前の数字を控えていないと、良くなったのか悪くなったのかを誰も判断できません。感覚で「なんとなく増えた気がする」と言い合うことになります。
リニューアル費用を抑える5つのコツ
① 「全部きれいにする」をやめる
リニューアルの目的が「問い合わせを増やすこと」なら、手を入れるべきはトップページと申し込み導線です。めったに見られていないページまで作り込むと、費用だけが膨らみます。まず何のためにやるのかを1つに絞ると、見積りは自然と下がります。
② 原稿は既存サイトから流用する
ライティングを外注すると数万円〜が上乗せされます。今のサイトの文章は、少なくとも事実としては正しいはずです。不要な部分を削り、古くなった数字を直すだけで使えることは多くあります。
③ 写真は自社で撮る
撮影を手配すると5〜15万円かかります。店舗・スタッフ・商品・作業風景は、明るい時間帯にスマホで撮るだけでも十分に伝わります。古い写真のまま載せ替えるより、今の様子を撮り直すほうが効果は大きいので、ここは手間をかける価値があります。
④ WordPressにして次回の作り直しをなくす
HTMLで作られたサイトは、文字を1行直すだけでも依頼が必要です。WordPressに入れ替えておけば、お知らせも実績も自社で追加でき、次に「また作り直し」が必要になるまでの期間が伸びます。目先の費用ではなく、次の5年で考えるべき項目です。
⑤ 一括ではなく月額制を選ぶ
リニューアルは「今すぐ売上が増える投資」ではありません。数十万円を一度に払うより、月々の固定費として持つほうが、事業のキャッシュフローには優しいという考え方もあります。浮いた分を広告や写真に回せば、同じ予算でも成果は変わります。
リニューアルの見積りで必ず確認したい6項目
新規制作の見積りとは、見るべきポイントが少し違います。次の6点は契約前に必ず確認してください。
① 301リダイレクトは含まれるか
別料金・対象外になっていないか。最重要項目
② 移行するコンテンツの範囲
「ブログ○件まで」など上限が付いていないか
③ ドメイン・サーバーの引き継ぎ
現在の管理者が誰かを先に確認する。ここで止まりやすい
④ 公開後の更新はどこまで無料か
「月◯回まで」「文言修正のみ」など条件を確認
⑤ サイトの所有権とデータ
解約時に持ち出せるか。次の作り直しで効いてくる
⑥ 公開後に順位が落ちた場合の対応
見てもらえるのか、別料金かを先に決めておく
特に③のドメイン・サーバーの引き継ぎは、前の制作会社が管理している場合に手続きが必要になり、リニューアル全体が止まる原因になりがちです。見積りを取る前に、今どこで契約しているかだけでも調べておくとスムーズです。
そもそもリニューアルすべきか、判断の目安
費用をかける前に、そもそも作り直しが必要かを確かめておきましょう。次のうち2つ以上当てはまるなら、リニューアルを検討する価値があります。
- スマートフォンで表示が崩れる・文字が小さい(今は閲覧の大半がスマホです)
- 更新のたびに制作会社への依頼と費用が発生する
- 載っている情報が古い(料金・スタッフ・実績が数年前のまま)
- 問い合わせフォームがない、または電話番号がタップできない
- SSL化されていない(アドレスが http のまま)
- 公開から5年以上経っている
逆に、当てはまるのが「デザインがなんとなく古い」だけであれば、全面リニューアルよりトップページの整理と写真の差し替えだけで十分なこともあります。数十万円をかける前に、何を解決したいのかをはっきりさせてください。
月額制なら初期費用0円でリニューアルできる
HPアシストでは、既存サイトのリニューアルも初期費用0円・月額4,980円〜でお引き受けしています。数十万円をまとめて用意する必要がないため、「作り直したいが今は資金を動かしたくない」という場合に選ばれています。
初期費用0円
まとまった費用なしで作り直せます
リダイレクト対応込み
旧URLから新URLへの転送まで含めて設定します
WordPressで構築
公開後はお知らせも実績も自社で追加できます
保守も月額に込み
サーバー・SSL・軽微な修正まで含みます
実際にどんなサイトになるかは業種別の制作実績で、料金の詳細は格安ホームページ制作の料金プランでご確認いただけます。
よくある質問
Q. ホームページのリニューアル費用の相場はいくらですか?
A. デザインのみの刷新で10〜30万円、スマホ対応の追加で15〜40万円、CMSの入れ替えで40〜100万円、構成から作り直す全面リニューアルで50〜150万円が目安です。月額制のサービスなら初期費用0円・月額5,000円〜30,000円程度で作り直せます。ページ数と、原稿や写真を自社で用意できるかで大きく変わります。
Q. リニューアルは新規で作るより安く済みますか?
A. ほとんど変わりません。古いサイトのデータをそのまま流用できることは少なく、結局は組み直しになるためです。むしろ現行サイトの調査・コンテンツ移行・リダイレクト設定・サーバー移管という新規制作には無い作業が加わり、5〜20万円ほど上乗せになるのが一般的です。
Q. リニューアルすると検索順位は下がりますか?
A. 正しく進めれば下がりません。下がるのはURLが変わったのに転送設定をしていない場合がほとんどです。旧URLから新URLへ301リダイレクトを設定し、アクセスのあるページを消さず、文章量を極端に減らさない。この3点を守れば評価はおおむね引き継げます。公開直後は一時的に変動することがありますが、数週間で落ち着くのが一般的です。
Q. ドメインは変えたほうがいいですか?
A. 特別な理由がなければ変えないでください。ドメインには運用してきた年数分の評価が乗っています。社名変更などでどうしても変える場合は、旧ドメインを解約せずに残し、全ページを301リダイレクトで新ドメインへ転送します。旧ドメインは最低でも1年、できれば数年は維持してください。
Q. 前の制作会社と連絡が取れません。リニューアルできますか?
A. 可能です。サーバーやドメインの管理権限が引き継げない場合でも、新しいサーバーでサイトを作り、ドメインの向き先を変える方法があります。ただしドメイン自体が制作会社名義で登録されている場合は、移管の手続きが必要です。まずはドメインの登録者が誰になっているかをご確認ください。分からなければこちらで調べることもできます。
Q. どれくらいの期間がかかりますか?
A. デザインのみの刷新で2〜4週間、全面リニューアルで2〜3ヶ月が目安です。期間を左右するのは制作側の作業より、原稿と写真がいつ揃うかです。ここが決まっていれば、月額制のサービスでは2週間〜1ヶ月で公開できることもあります。
Q. 今のサイトの記事やブログはどうなりますか?
A. 移行できます。件数が多いほど工数はかかりますが、検索から人を連れてきている記事を捨てるのは避けるべきです。移行対象に上限がないか、見積り時に必ず確認してください。内容が古くなった記事は、移行したうえで書き直すのが最も無駄がありません。
Q. リニューアルに補助金は使えますか?
A. 制度によっては対象になる場合があります。ただし対象経費・要件・受付期間は年度ごとに変わるため、必ず最新の公募要領をご確認ください。また補助金は原則あと払いで、いったん自社で全額を立て替える必要があります。
まとめ|金額より「何を解決するか」を先に決める
ホームページのリニューアル費用は、手を入れる範囲によって10万円台から150万円までと幅があります。そして費用構造は、新規で作るのとほとんど変わりません。
- 見た目だけを今風にしたい → 10〜30万円のデザイン刷新
- 自社で更新できるようにしたい → 40〜100万円のCMS入れ替え
- 集客の仕組みごと作り直したい → 50〜150万円の全面リニューアル
- 初期費用をかけずに作り直したい → 月額制(初期0円)
どれを選ぶにしても、301リダイレクトを含む見積りかどうかと、リニューアル前の数字を控えているかの2つだけは押さえてください。この2つを外すと、費用をかけたのに前より悪くなる、という最悪の結果になり得ます。
HPアシストでは、無料相談で現在のサイトを拝見したうえでご提案しています。「作り直すべきか、部分的な修正で足りるか」だけでも、お気軽にお問い合わせください。

